今年もやっと巡りあえたササユリの花
毎年この山辺に咲く自生の花は
悲しい思い出と楽しい思い出の交叉の中にいる
ささゆりの咲く頃は雨が多い
始めてみた時はその美しさに感動し里山の素晴らしい風情と
あいまってしっとりと雨に濡れながらでした
ササユリの咲く頃はいつも何かが起こる
来し方を振り返るとササユリへの思いは生涯忘れる事の出来ない
心の尽きない思いがあります
ササユリの花に寄せる気持は誰にもわからないほどに
痛く悲しく美しく複雑に去来する
この美しいササユリを楽しいままで見ることが出来ないのが哀しい
人の哀しさを分かっているかのような清楚な姿
俯きかげんの花姿に愛してやまない想いがふつふつと沸いてくる